父は生きるつもりだった
2017年10月、父が実家で突然死しているのをショートステイあけの母を送ってくれた介護スタッフさんが見つけてくれました。
週末ごとに2泊3日で母をお泊りサービスに預けて疲れを取ったり溜まった雑用を片付けたり、そのタイミングで私も帰省していました。
しかしその年の春に父の言動がおかしくなりMCI(軽度認知症)と診断され老々介護の限界が近づいているのを感じていました。
入所のタイミングに迷いが
母はアルツハイマー型認知症で要介護5でしたから、もういつでも入所できる状態でした。地方なので待たずに入れますしあとはタイミングだけでした。
カレンダーには母のショートステイの予定や自分の通院の日、私の帰省予定日に「のぞちゃん帰る」とインクのかすれたボールペンで書き込みされていました。しかし私を待たずその2日前にさらりと向こうの世界へ旅立っていきました。
カレンダーはそのまま
生きて母を介護していくつもりでも本人にしかわからない身体の異変はあったはずです。かなり前倒しで屋根の塗り替えをすると言い出し「まだ早いじゃん」と諫めると「入院とかなったら面倒だから」と私に皺寄せがいかないよう配慮してくれていました。
私も突然のことにいまだ心がついていけず2017年10月からカレンダーをめくれずにいます。