なかなか肩甲骨周りの痛みが良くならずドクターショッピングを繰り返していた私は、都度アドバイスを真摯に受け止めていました。
長いあいだの間違った身体の使い方やものの考え方、認知症の母の遠距離介護に伴うストレスは数値化できず目に見えません。
第三者からは「好きで実家に通っているのだろう、仲良し家族なんだな」ぐらいに思われていたかもしれません。
介護を休む選択もありましたが、認知症は進行していく病で少しのあいだ会わずにいると前回とは状況が変わっています。
老老介護で頑張っている父のサポートも必要でしたから、はじめは1ヶ月おきが毎月になり最終的には月に3回帰省していました。
1人で2人の親をみる。
父は自立していたけれど後半はMCI(軽度認知症)と診断され母の入所のタイミングをどうするか決めかねていました。
親の老いるスピードに抗うことはできません。
私が健康でないとなんのために通っているのかわからなくなります。
大きなカバンに着替えのほか介護関係の書類を入れて満員電車から新幹線、そこから更に乗り換える道のりをずっと往復していました。
常に肩から背中は緊張で悲鳴をあげていました。
リラックスして軽くウォーキングなどで身体を動かして。
ええ、どれもやってますよ。
帰宅するたびカイロプラクティックや鍼灸治療で身体を騙しつつ、良くならない原因が介護だと認めたくなくて苛立っていました。
苛立ちから期待することをやめ諦めになりました。
ようは自分で自分をうまく飼い慣らし、ある程度の不調を受け入れるという結論を無理やり導き出したのです。