歳に不足のない大人なのに
幼少期の未完了な思いを抱えたまま大人になり親のせいで〇〇だったという人が案外多いようですね。かくいう私もそうでしたが。世間の仲良し親子を見ると羨ましくなぜ自分はそうなれなかったんだろう⁇と思うことがたびたびありました。しかしそれはもう過去のことで私の中では総括できています。
それというのもほぼ絶縁状態だった母がアルツハイマーを発症したことでこれまでのわだかまりやらなんやら掘り起こす暇もなく介護生活に突入したから。ちょっとした荒療治でしたが結果的に双方の求めていたものが補完されたようなかっこうになり、加えて私は地元で「親孝行な娘」という評判までいただき(笑)思いもよらない方向へ展開していきました。
そんなうまい話があるのかよ⁇と思う人も多いでしょうね。たしかにうまい話ばかりではありませんでした。毎月400kmの距離を魔窟のようなゴミ屋敷片付けからスタートした遠距離介護でヘトヘトになり、バリアフリー住宅にリフォームし祖父の代からのピアノ教室も新しくしグランドピアノを導入するのも並行していましたからね、心身の限界値は超えていました。
しかしいずれ大きくなるとわかっている負債から逃げ続けても逃げ切れるものでもなくもっと大変な状況に追いかけられるのは自明の理でした。それならまだ双方の意思疎通があるうちにやるべきことに集中するのがベターだろうと介護サービスを利用しつつ取り組みました。おそらく私がその方法と状況を作り出したんでしょうね(潜在意識)