ささいなことほど後からできない
晩年の父は近所の駄菓子屋さんが店内で出すうどんやお蕎麦を食べに行きたいといっていましたが叶えてあげられませんでした。歩いて数分の距離ですが不定期営業で認知症の母の介護をしているとなかなか自由がききません。心身にゆとりがないと外食すら難しくなるのです。そのうちお店は閉店しうどんやお蕎麦は憧れで終わりました。
私はいちどだけひとりで行きましたが地元の人が茶飲み話をしながらバスを待つ時間潰しの場という昭和ならではの佇まいでした。1時間に数本しかないバスを待ちながらおいしいわけでもないうどんを食べ雑談を楽しみいい気分でバスに乗る。都会じゃ考えられないですよね。地元は車社会ですが運転をやめた人はオンデマンドタクシーとやらを利用するようでバス需要が減り路線もなくなりつつあります。
時期を逃すと行きたかった場所やしたかったことはできなくなります。いつでもできそうな小さな願いほどつど叶えていきたいですよね。