のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

異国の地で親を介護するってどうなの⁇

ベトナムの風に吹かれて

ベトナム認知症のお母様を介護するという映画の原作者さんからおはなしを聴いてきました。国内で遠距離介護していた私などよりよほど大変なのは目に見えていますよね。そもそも認知症になってから海外へ行けるのか⁇とか疑問は次々と湧き上がってきます。

ベトナムの風に吹かれて

ベトナムの風に吹かれて (角川文庫)

原作者の小松みゆきさんは92〜2022年のうち13年間お母様の介護をしながらハノイ日本語教師として暮らしていました。2000年以前は現地コーディネーターなどおらずホテルやレストラン情報を知りたければ在住の人に紹介してもらうしかなく小松さんがその役目を果たされていたそうです。

 

お父様を看取ったあと要介護3のお母様をどうするかとなり、後妻さんだったお母様は実家のお嫁さんから邪魔にされじゃあベトナムへ連れて行きます‼︎と啖呵をきってみたもののなにかあてがあったわけでもなかったそうです。そもそもビザが取れるのかパスポートも持ってない、チケットはどうするんだから始まりどうにか現地入りしても認知症介護につきものの噛み合わない問題でストレスフルです。

 

ずっと向き合っていると疲れるのでよくお母様と旅に出てすると違う土地へ行くと脳が活性化され「ここは前もきたよね⁇」などというようになったと。はじめは「違うよ」と諭していたけれど否定をしない認知症の人への接し方がわかり「そうだね」と流せるようになったそうです。

サインをいただきました↓↓↓

f:id:nozosan-net:20230131075654j:image

お母様を見送ってから地元越後の檀家僧侶に「ご苦労様でした」といわれたとき母はこの集落の一員で私だけの母ではないとわかったのくだりが刺さりましたね。私も檀家住職のおはなしのなかで同じように感じましたから。介護や檀家制度に思うところはあれど納得のいく看取りができた人の至る境地なのかもしれません。