日本の傀儡国家
お若い人は終戦まで今の中国東北部に満洲という国家があったことをご存じないかもしれません。うちは祖母の妹家族が1941年に移住し現地で終戦を迎えそのご着のみきのまま私の実家に引き揚げてきました。日本の傀儡国家として清朝最後の皇帝だった愛新覚羅溥儀を即位させたことは映画ラストエンペラーを観た人は知っているかな。
祖母の妹家族は現地の中国人が取り上げられた耕作地でコーリャンの栽培などしながら生計をたてていたようです。国策で移住し夢の暮らしが実現できるかと期待していたのに戦況は厳しくなるいっぽう。関東軍の幹部たちはひと足先に帰国し多くの日本人は棄民となりました。現地の中国人に育ててもらった人々は残留孤児となり帰国事業で祖国へ戻っても言葉の壁があり仕事につくのはなかなか難しかったようです。
祖母の妹の息子さんご夫婦が訊ねてきた↓↓↓
坂本龍一さんが遺した作品はそのあたりの悲哀を奏でていますね。これを機会に映像も観ていただけたらと思います。