まじめな人がおちいる
ケアラー(介護者)を卒業してからはあえて介護関連の事件は追わないようにしています。しかし去年11月に車椅子ごと奥様を漁港につきおとし溺死させた男性の件に関しては自分の父とかぶるところがあり気になっていました。
40年在宅介護して自身の糖尿病悪化と奥様の介護度もすすみいよいよ施設入所の手続きをすることになった。けれど最後まで面倒見るよと約束していた手前嘘をつくことになる。施設側から奥様への説明日が迫っていたある日、海へ誘い出して犯行に至ったとのこと。
うちも危なかったですね。たまたま私がまめに帰省してゴミ屋敷片付けとバリアフリー改修、地域のおつきあいやケアマネさんとの打ち合わせに立ち会い周囲との関係性を築けていたからどうにかなったものの父は疲れた、寂しいとこぼすようになり私も胃腸障害で限界が近いことがわかっていました。
酷暑すぎ友人から激痩せを指摘され検査予約をとったことを父にメールすると「いい友達を持ってよかったね」と返事がきて数日後、自宅で突然死していたと警察から連絡が入り老老介護は突如おわりました。父なりのやり方で終止符を打ったのでしょう。しかしそのご要介護5の母を抱えて入所手続きと葬儀・法事・相続を並行する私の身体はどんどんおかしくなっていきました。これが最適解だったのかなぁ。
