帰省すると地元のお店に食事に行きます。
すると行った先々で介護の話題になります。
私が長年介護に通っていたことを知っている人は安心して親の行動にイライラさせられることを打ち明けてきます。
喋ってしまえば案外楽になれますし、私もついこないだまで同じ立場でしたから理解できます。
在宅は施設入所より手間暇お金がかかるけれど、親が入所を拒むから仕方なくギリギリのところでやっているとか。
通販で勝手に高額商品を買いそのこと自体を忘れて支払いも滞ってるとか、使わないモノで部屋が溢れてゴミ屋敷だとか。
いずれも同じ経験があり深く共感できます。
片付かない自宅を住み慣れた我が家という親の気持ちもわかりますが、転倒骨折されたりそれで寝たきりになればこちらの負担も増えるのです。
かといって処分しようと提案しても賞味期限切れの食材にまで執着してぜったい捨てさせないなど泣きそうになります。
雑談から「冬期族」という、独居老人が冬場だけ施設入所する仕組みを初めて知りました。
雪国は一人暮らしだと雪掻き灯油の補充、買い物ができなくなるので、その間だけ施設入所し空室がなくなるそうです。
介護歴10年の私も知りませんでした。
制度や仕組みをすべて把握することはできませんが、ケアラー(介護者)同士話して初めて知ることもたくさんあります。
いまの自分に関係なくてもどこかでなにかに繋がるかもしれません。
こんな仕組みもあるんだって‼︎とどこかで話せばそこで聞いた人の助けになるかもしれない。だから雑談は侮れないのです。