聞いただけで息がつまりそうになりますが、これが地方の田舎の現実です。勿論すべてじゃないですよ。
手つかずの自然や里山に癒されたい、都会の喧騒や人間関係のストレスから解放されたくて移住を考える人も多いようですが、現実はそうもいかないんですよ。
何代も前からの土着民が地域の要職についていたり、その類の人々の意見に逆らえなかったり、新しい革新的なことをする人を排除しようとしたり。
まさに移住クエスト。
高齢者の割合も高いのでネット環境もないのが普通です。携帯を持たない人もいて、わからないことをググるなどということすらしません。
これまでのやり方を変えたり時代の変化を嫌う傾向が強く、単に面倒なだけと正直にいえばいいのに回りくどい言い訳をします。
かなり前ですが、地元の介護者の会で友人の薬剤師さんが認知症について講演してくれるよと提案したところ、まとめ役の人が「東京の人を呼ぶなんて前例がない、予算もないし。」と大反対されました。
あなた役所の人じゃないし、予算とかって(笑)
私が「いい方とお友達ですね」などと賞賛されるのが嫌だったようです。
素直にそういえばいいのに。
地方創生とか掛け声だけは耳にしますが、本当の現場を知っている人はどのぐらいいるのでしょうか。
なぜ地方が衰退するいっぽうなのか。
一生涯その土地から出ない人がザラなんですよ。
外の世界を知りたいとも思わなければ知る必要性すらないんです。すべてはそこで完結できるからです。
それが悪いことだとは思いませんが転居や移動手続きが面倒でなくなり、かつ外から来た人を受け入れる素養がなければ都会との格差は広がるばかりです。