そのうち、そのうちと日々の生活に流され準備しないまま災害はやってきます。
これまで何度か書いてますが、私の宮城県の実家は東日本大震災で被災し4日間両親の生死がわかりませんでした。
停電で電話は繋がらない。
使わないからと父の携帯は解約されていた。
テレビでは恐ろしい津波の映像が繰り返し流れていました。
地元自治体に連絡しても個別のご家庭の状況には答えられませんって、そりゃそうでしょう。
まだ足繁く母の介護に通う前で、なんの準備もしていませんでした。
自分の生活もありますしね、親の身の回りの整理まで手が回りません。
実家は高齢者宅にありがちな掃き溜めのような有様で、よくこんな家で在宅介護なんてできるよな、というほどのゴミ屋敷でした。
親子関係も上手くいっていませんでしたから、不快にならない程度の距離を置いて、あまり立ち入らないようにしていました。
しかし繋がるはずの連絡ツールが機能しない、友達の携帯にかければバッテリー切れるからと長く喋れない、私の状況まで理解している地域の人は殆どいない。
最終的には消防青年団の友人に家まで様子を見にいってもらい、そこから携帯で母の安否確認するという方法を取りました。
まずは自分自身の身の回り優先ですが、連絡手段を持たず離れて暮らす親御さんにはなんらかのツールを持たせましょう。
まさか今どき固定電話で連絡取り合ったりしてませんよね?
急に毎日の出来事を連絡し合う関係になるなど無理でしょうから、取り敢えずその日の無事をスタンプする程度のやり取りから始めてみませんか。