介護施設での爪切りは医療行為に当たるとは知りませんでした。
介護を卒業した今ごろ知っても遅いのですが。
では母の爪切りをどうしていたかというと、父がやっていたのですが老眼で眼鏡をかけていても肉まで切ってしまいそうでこわごわでした。
あるとき施設のスタッフさんに相談すると「こちらでしますよ〜」といってくれて悩みは解決しました。
あれ、それは施設のナースがやってくれていたのかな?
認知症の人はこれからなにをしますからね、ちょっとじっとしていてね〜と説明しても理解できないんですね。
抵抗されて怪我させたらスタッフさんの責任になります。
そういう事故は一度もありませんでしたが、結構皆さん困っていると思います。
安心して身体を委ねてくれればいいのですが、皆んながされて嫌なこといいことが同じじゃないのです。
もう一つは耳掻き。
これほどの恐怖はありません。
万が一動かれて鼓膜を破ってしまったらと思うと、なにもしないほうがいいのか、とか悩みました。
機嫌の良さそうなときに私と父で懐中電灯で照らしながらやったことがあります。
自分のことがわからなくなるって、爪も自分で切れないし、耳掻きもできない、トイレに行きたいかどうかもわからなくて連れて行ってほしいという言葉も忘れてしまう。
そういうことなんだな。