のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

ほしいものはすでに持っていた

あれもこれも足りない

認知症の母を遠距離介護していることをなかなかおおやけにできなかったのはまだまだ偏見があると思っていたからです。地方の田舎だと面白おかしく噂にする人がいますしね(なぜ自分はそうならないと思えるのか不思議)どこで聞きつけたのか母が暴れて手がつけられず施設に預かってもらえないらしいね⁇といってくる人まで。呆れます。

 

私自身ずっと実家と距離をおいていたせいでささいな悩みや困りごとをはなせる相手もおらずひとりで抱え込み苦しい日々を送っていました。お喋りするなら口外されてもいい内容にとどめるのが現実。辛いですよね。そんな中でもケアマネさんやスタッフさん、包括支援の方などに本音を語るようこちらから心を開いていきました。

 

多忙な介護現場の人々はひとりに割ける時間は決まっていて私のはなしだけ聞いてもらうわけにもいきません。毎月帰省してなるべく進んで施設や役所へ顔出ししたりできるだけのことはしました。小中学校の同級生がショートステイで母をお世話してくれていたり、その子のご主人が灯油配達にきてくれていたり、狭いコミュニティで救われる面もあり動かなければ恵まれていることにさえ気づけませんでした。

 

世話好きの叔母夫婦はちょくちょく様子を伺いながら差し入れしてくれたり、隣家の薬剤師さんご夫婦は両親のお薬データを一元管理してくれたり、大家さんをしているピアノ教室に小学校からの同級生が講師として教えにきてくれたりありえないほど恵まれています。私の目は節穴で足りないところばかりを探して嘆いていたようです。