私の知り合いに、背景を聞いただけだととても恵まれて羨ましい人がいます。
ご夫婦2人とも教育関係のお仕事をしていて世帯年収も高く、お子さん2人とも優秀で国立大のマスター卒で一流企業勤務という、どこかで聞いたような模範家庭です。
下のお子さんが交換留学制度で勉強できることになり奥様が学費の入った口座を確認しに行きました。
エスカレーター式の私学ですからまとまった金額が入っているはずでした。
ほとんどなくなっていました。
ご主人が複数の女性との交際費に使ってしまっていました。
お相手のなかにはお子さんの習い事の先生もおり、身近なところでよくバレなかったものだと感心しました。
携帯ももう一台契約していて請求明細が自宅に来ないよう手続きしていました。
さて、どうなったか。
自宅ローンの残債をご主人が払う形で出て行き、下のお子さんと奥様だけの生活になりました。
奥様は大学に入り直し学位を取り、若い同級生たちと学生生活を送り卒業後は新しい職場で管理職としてスカウトされ現在に至ります。
こうなる道すじだったのか、というにはあまりに失うものが大きすぎた気がします。
もともと奥様の父親が外に女性をつくって出て行ったことから幸せな家庭がほしいという願いを持っていました。
それが手に入ったと思ったら双六のコマが次へ進んでしまいました。
おそらくこの先も思いがけない展開になっていくのかもしれません。