お試しされてる
ウォーキングとちゅう道の向こうから歩いてくる高齢女性が「金物屋さん知りませんか⁇」と話しかけてきました。聞けば鍵屋さんで鍵の修理ができないから金物屋さんへ行くよういわれたものの場所がよくわからないと。手には母が徘徊が酷くて悩んでいたころ実家で使っていたのと同じ補助鍵が握られていました。おそらく買い換えになるよ、と話しながらお店までお連れしました。
金物屋さんは「これは壊れたんですよ」と説明してくれて新しい補助鍵を購入できました。高齢女性は「今夜から安心して眠れるわ」とえらく喜んでがま口から私に駄賃を渡そうとします。丁重にお断りすると手持ちのマンゴーゼリーをくれました。こんな簡単なことで感謝されるなんてね。
最寄り駅から電車に乗るというのでエスカレーターまで見送りました。「すごく親切にしてもらってこんな嬉しいこと一生に一度もないよ」といってましたがご主人を亡くし単身でなにをどうすればよいかわからないのでしょうね。なんどもなんども改札口で手を振っていました。
私がどんな対応するかお試しされるようなできごとですね。もうすぐ母の命日なのを思い出しました。どうやらまた姿を変えて私に会いにきたようです。