暮らす場所に命をあずける
古代そこは海や沼や川だったかもしれない。地名の由来を知ってから住むようにと父にいわれて育ちました。転勤で移動が多かった若いころ実際に水辺の近くで怖い思いをなんどかしたようです。実家は地盤のかたい高台にありこれまで水害に遭うこともなく東日本大震災の被災地でありながらほぼ無傷でした。ご先祖さまが江戸時代に賜った土地がたまたまそういう地質だったからです。鉄分が多く赤っぽい井戸水だったのを覚えています。
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父が私に伝えたかったことが言語化された書籍がでたので読んでいます。タワマンだ不動産投資だと地名の由来をまったく無視した価値観でざわつく人々を冷ややかにみてしまうのはこういうからくりを知っていたから。
そもそもそこは人が住んではいけない、水害が起きやすい地形かもしれない。それが地名に込められているのに造成や盛り土で新しい街に生まれ変わり駅やショッピングセンターなど利便性や住民の所得層などばかり注目され命を預ける地盤はまるで無視。それでいいんですか⁇というおはなしですね。みなさんも薄々気づいてはいるでしょう。
人気のエリアはつくられたものです。古くから富裕層が暮らす街も谷だったりすり鉢状だったり安心して暮らせるところは少ないんです。洪水なんて滅多に起きないと思っていても線状降水帯の発生で各地で水害が多発していますよね。イメージやローンの組みやすさだけじゃない土地の選択が大事です。