地域のおつきあい
仕事、趣味以外の生活圏コミュニティを持たない人が多いかもしれません。特に都会の若者で。近所にどんな人が住んでるかわからずおつきあいもないのかな。仕事や推し活の繋がりはあっても地域での関係性はうすいかもしれないですね。
わたしは江戸時代からつづく地方の家で家督として育てられ同年代の友人よりかなり窮屈な生き方を強いられてきました。好きに生きるのもよいけどいずれは家を継ぐのを念頭に入れておけよみたいな圧を感じていましたね。自分がどうしたいかよりどう見られるかが重要で時代と地域性もあると思いますがとかく自由をほしがっていました。これは今も同じです。
地元には契約講という冠婚葬祭組織があり毎年持ち回りで自宅を解放し料理膳を用意して飲食するならわしがありました。お呼ばれされても費用はかかりません。そのかわり自分が当番になったら全額払います。江戸時代のお膳セットが17組ありその人数が入れるよう昭和になってから増築したほどです。
父が70歳で飲食の会合からリタイアしましたが組織は残っており両親を見送るときに助けていただきました。これがいわゆる「非地位財」なのだと気づきました。しがらみが鬱陶しいと思っていたのに支えられていたんですね。長い年月をかけて培われた関係性はこういうときにいきてくるわけです。都合よくおいしいとこ取りは難しいですね。