地域の人に協力してもらう
離れて暮らす親を急に施設入所させるのはよほどの緊急事態です。介護等級に応じたデイサービス(日帰り)から徐々に慣らしておくのが理想ですが多忙な子世代は親の老いを認めたくなかったりまだ先と思いたいものです。面倒なことは先送りしたい、やらずに済むなら逃げたいのが本音でしょう。
自分の時間、体力、労力、感情までも犠牲になる一面があるので私も簡単そうにやっているようでこれでも陰で様々な根回しや段取りをしています。こういう言い方をすれば共感してもらえる、理解してもらえる。自分の事情をオープンに話して不在中でも対応してもらえる体制をつくる。おそらくここにいちばん気力をつかいましたね。
ふだんいないのに困ったときだけ助けてほしいなんて大人としてどうよなわけです。気持ちよく協力してもらえるよう地域の活動や防災訓練にもわざわざ新幹線できて参加する、檀家寺院とのおつきあいも密にしておくなど本家の家督としてのおつとめを果たしながらの介護でした。