遠距離介護とひとくちにいっても、離れて暮らす老いた親と自分には距離にも気持ちにも温度差があります。
こちらの体調や都合も考慮してせっかく新幹線でいっても、山のような雑務や片付けがいっこうに終わらずむしろ仕事が増えていたりします。
そう、シーズンごとのおうち仕事というやつですね。
やらなければやらないなりの結果をあとで引き受けるというアレです。
ようやく暖かくなった。ストーブのフィルター掃除と余った灯油の保管。こたつ布団のクリーニング。扇風機や夏物座布団を出す。エアコンもクリーニングしなきゃ。
網戸も汚れてるしサッシの溝は埃だらけ、窓ガラスも然り。
行く前から予測はできてますが途方にくれることが多いのです。
普段そこに暮らしていてもなかなかまとまった時間を取るのは億劫ですよね。
まして離れているあいだに側溝や雨樋に枯葉が詰まっていたとか、外灯が蜘蛛の巣だらけになっていたとか、玄関の庇に蜂の巣ができていたとか。
もう気づくとキリがないので、どこでやめておくかということになります。
いつもフルで動いていているのに、なぜか時間がなく友人や親戚にゆっくり会いたいと思っても結局いつも叶わないのでした。
こうやってつきあいが薄れていくんだろうな。
またそういった人たちは通信手段を持たないことが多く連絡も取れないので互いの近況を報告し合うことも難しいのです。
残念ですが途切れてしまう関係性は仕方がないのかもしれません。
いつも介護帰省の前に地域の行事、家の季節仕事、ピアノ教室の管理、母の面会など段取りしますが、もうその時点で疲れていることも多いのです。