母がまだアルツハイマー初期のある日、レトルトのおでんを夕飯にしようということになりました。
鍋で湯せんするだけですから簡単です。
レトルトは小さな大根や竹輪が少しだけ。なんだか夕飯のおかずにしては寂しいものでした。
それだけじゃ足りないと思った母はそこへ鯖の味噌煮のレトルトを投入してカサ増ししました。
え、それは料理としてどうよ⁇
もともと料理をしない人でしたからね、でもそれにしてはあんまりじゃない?
いまは機能性ディスペシアという疾患でまともに食べられない私ですが、家の食事が不味すぎて常に美味しいものを求めるようになったのは母の料理下手のせいです。
それにしても買ってきた惣菜を温めるだけの生活を長年していてアルツハイマーの発症もあり、できていたことも忘れていきます。
父が飲み会でいなかった日、自分の食事だけ考えればいいときは昼インスタントラーメン夜もインスタントラーメンでした。
もうなにもいいたくなくなりました。
高齢者の低栄養などよく報道されていますが、こういう経緯も含まれるかと思います。