症状が同じでも同じ薬は処方されない
漢方の世界では同病異治といって、同じ胃の痛みでも原因や個人の体質によって使うお薬が違います。
友達が更年期障害に加味逍遙散がいいといってたから相談したら違うものを処方されたなどあるあるですね。
なぜなんでしょう?
西洋薬と異なる仕組み
漢方薬を処方されたことのある方ならぼんやりわかるかもしれませんが、同じ部位の痛みだから同じ薬ではないのです。それが保険診療との兼ね合いで全額自己負担になるケースもあります。
自分の鍵穴に合う鍵はなに?
人それぞれ鍵穴(原因や体質)が異なりますから合う鍵(薬)も違うわけですね。
なぜ頭痛なのに水捌けをよくするものや、私のようにみぞおちがつかえて食べられないのにメンタル不安を緩和するお薬が処方されるのか。
正確なお見立て
目指すゴール(患者さんが健康になる)は同じでも、どんなプロセスで導くかは漢方ドクターや国際中医師、漢方薬剤師の腕にかかっています。
証(しょう)という患者さんの体質も細かく見ていかないとせっかくのお薬の力が発揮されません。
はじめは合っていた鍵も鍵穴の形が変化していけば合わなくなります。柔軟に変えていかないとゴールが遠のくのです。