4月から漢方講座でお話しさせていただいていますが、もしこれを個人でやるとしたら?と思うと感謝の念しかありません。
フリーランスで活動されている方は、どこかのスクールのオーディションを受ける、またはSNSでのイベント告知、コラボセミナーなどいずれにせよ集客・告知・資料作り・会計まで自分でやらなければなりません。
赤字では継続できません。
やりたくても負担が大きすぎては求められてもできません。
そもそも会場はどうするの?(自宅が広ければいいけれど家族はどう思うのかな)
適正価格っていくらなの?
回数はどうやって決めるの?
それらをいっさい考えずポスターまで作っていただき、告知から集客・駅近の快適な会場・会計・薬膳準備までお膳立てされ喋るだけ、という恵まれすぎた状況で役割を果たせているか怪しいものです。
しかしリピーター受講の方も多く、ぐぐったり本を読んでもぼんやりしかわからない漢方に興味を持ってくれて嬉しい限りです。
私はお話しする順番を考えながらタイマーリハーサルを繰り返し、与えられた尺のなかで生活養生やどんな施術を受けているのか実体験を踏まえた講座をアレンジしています。
そもそも母の証(しょう)(体質のこと)に合わない漢方薬を飲ませてしまった、自分がドクターショッピングのすえ東洋医学に辿り着いたのが学びのきっかけでした。
証はどうやって導き出すのか疑問でした。
そこから症状に対して処方するのではなく、個々の背景まで読み取れないと危険なのだと理解しました。
本来人となりを診るべきなのでしょうが、皆保険制度との兼ね合いで漢方的な読み解き方に健康保険は適用されません。(クリニック処方は適用されるものもあります)
受講生さんたちには身体のシグナルに気づくきっかけにしてもらえればと思っています。