便利・流行・消費で過ぎていく都会生活
若いころは都会なら便利で流行りのものがすぐ手に入り楽しく暮らせると本気で信じていました。だからずっと田舎のしがらみの中で暮らす人々を外の世界へ飛び出す勇気のない人、自分の可能性の上限を知らない人みたいに勝手に思っていました。失礼なはなしですよね（笑）
いまはなにを選ぶのも自分次第で人が作った価値や流行に乗らなくても幸せになれると悟り歳をとるのも悪くないと思えます。これまで周囲のいうことが正解だと思い込んでいたのですからずいぶん時間を無駄にしたものです。それはそれで必要だったんでしょうけれど。そもそも生き方の正解などないはずでメディアに煽られみんながしているようにふるまって心の置き場所がない中年をみかけます。
ふるさとや自分の原風景を失うのは歳を重ねるほど堪えるものです。テレワークも可能な現代ですから面倒なしがらみをあえて求めて移住を決断する人もいるようです。身近なところでは九州の古民家を再生させドッグランとカフェを開くという知り合いがいます。首都圏の家は処分するんですね。もう充分楽しんだのでしょう。
自分で切り拓いていく生活は生きる手応えが違うでしょう。Uber eatsもこない、楽しみは自分で見つけるしかない。都会を充分堪能した先にもっと成熟した時間が待っていることでしょう。
