海馬の萎縮
母がアルツハイマー型認知症と診断されたのは75歳のとき。ちょうど後期高齢者になるころでした。田舎の本家の長男に嫁ぎ転勤をともなうフルタイム仕事をつづけながら育児とも両立し世間的には立派な人という見られ方だったと思います。
両親、義両親4人の介護もしていつも自分のことは後回しにならざるをえない損な役回り。本音をはなせる相手もおらず私が無料の愚痴箱になっていましたね。疲れて帰宅した母に家事の体力など残っていませんからおいしいとはいえない惣菜ばかりの食事でしょっちゅう風邪を引き頭痛持ちで大人になっても虚弱でした。
おやつは菓子パンやビスケットなど質の悪い小麦粉で作ったようなものが多く、時短のため加工食品頼みの食生活で病気になるのを助長するような暮らしぶりでした。
最近でこそ添加物がメンタルに悪さし鬱やアルツハイマーの原因のひとつといわれるようになりましたが、昔は目先の利便性をとって経済的に豊かになるほうを選びがちでしたからね。長い年月をかけて心身が壊れていくなんて思ってなかったんですよ。
長年嫌なことを我慢していたのも要因でしょうね。自己犠牲が美徳なんてありえません。アルツハイマーは海馬の萎縮というのは西洋医学的診断です。そこに至るまで本音とかけ離れたことをやってきた、おかしな食生活を続けていた、睡眠不足、運動習慣のなさなどかけ合わさった結果です。
これらのことから私がどう生きればよいか判断していくよりないですね。