空き家だらけ
人口が減っているのは誰もが感じているはずですよね。それなのに首都圏ではまだまだ高層マンションが着工されまだ住める家の行方はどうなるんでしょう。誰もメスを入れなかったことに焦点を当てた本を読んでみました。ひさびさの読書メモです。
しかしこの本は2016年出版でもう9年もまえ。コロナも五輪も経験する以前のおはなしです。だから晴海フラッグが外国人に買われて街として機能していないところまで踏み込めていません。住宅過剰社会に警鐘を鳴らし右肩上がりにふえつづける空き家をどうするのか不動産業界も行政も最後の責任はとらず、相続などで遺された人々の負担になっていくだろう未来を案じています。
9年どころかずっとまえからいわれていてなにを今さら感もあります。タワマンなどの集合住宅は区分所有者が亡くなりきちんと相続できなければ管理費の徴収もされなくなり、暮らしている住民だけでエレベーターや共用部分、駐車場などの保守費用を賄わなければなりません。
投機目的でローンを組んで購入したなど夢みたいなことを語ってないでさっさと処分するが吉じゃないでしょうか。誰が最後のババを引くかヒヤヒヤしますよね。いずれみんなが住まなくなった集合住宅は廃墟化していきます。売る側はいまでも強気でとくに都内の人気エリアはますます高騰しもう買えなくなりますよとしかいわないでしょう。少子化の時代に小学校が足りないなどいっときのことです。老朽化するインフラ整備など未来のことまで考えていない使い捨て思考。
この本を読むまでもなくこういった場あたり的な住宅政策がみえてくると未来を明るく語れなくなるんですよ。誰が後始末させられるんだろうと。
