介護者の自由とは
認知症の母を介護していたころデイサービスの帰り時間ばかり気にしていました。デイサービスは16時終了でどんなに遅れても17時には帰宅するためそれまでに待機していなければなりません。9時に送りだして16時まで不在ならそのあいだに家事や買い物やお出かけなどできそうなものですが、日々なんらかの用事が積み重なりちょっとカフェでゆっくりするとか友達にあうとかいっさいできませんでしたね。そんな気力すらなかった。
終わり時間を気にしてソワソワする癖がついてしまい自分の用事でどこかにでかけてもつねに急かされるような感覚がいまだにあります。のんびりしたいがためのせっかちな性格は待つことが苦手で、介護から看取り〜葬儀や法要を仕切るのも連絡待ちが多くて大変でした。体調もずっと崩していましたから。

遠距離介護を選んだのは同居は心からやすまらないと判断したから。片道400kmかよう暮らしは辛いことも多かったけれど気持ちが切り替えられるメリットが大きかったですね。いまも2拠点暮らしをつづけていますが当時より往復は気楽にしかし実家管理の責任は重くなりました。庭木の手入れを聞ける父もいませんし自分で植物の成長スピードを予想しながら業者さんの手配をしたり雪かきやピアノ教室の運営をしています。そんなことを振り返ると母の命日でした。私のことをどんなふうにみてるかな。