われわれ大人の責任もある
わずか30歳やそこらで数千万円の資産を築いたという若者たちが節約方法、ムダの省き方、投資のおすすめなど競って発信しています。その暮らしぶりは一部屋しかない狭い家で潤いのあるものをなにも持たず(ミニマリスト)まともとはいいがたい食生活をしながらカメラを回しています。それでいて「健康が大事」と訴えるのに違和感が。
「今しかない楽しみを捨ててる」
私の目にはそのようにしか映らないですが本人が幸せならそれでいいんでしょう。今の若い人は車もファッションも旅行やグルメすらさほど興味なく(マーケティングに踊らされずむしろ賢い)将来不安を念頭に今をどう生きるか考えているのでしょう。
ある意味堅実ともいえますがそのような社会構造にしてしまった大人の責任も大きいですよね。若くて未婚なのにムダな人づきあいは浪費、マイカーや持ち家は将来破綻するなどと語りやっていないことまで見通しがつくようです。最終的なゴールは資産形成しつづけて老後は誰かのお世話になる予定なんでしょうか。
若いからこそできる失敗を「経験値」とよぶのかもしれません。贅沢な体験をする、騙されたり裏切られたりする、味覚の幅を広げるなど旬を逃すのがもったいないと思いますが彼らにとってはムダなんでしょうね。高齢化がさらにすすみ社会保険料や税金もあがっていく未来に希望がもてないのはわかります。同じ節約思考の人同士で家庭を築けばさらに資産がふえて楽しく暮らせるのかな。
安い食材でワセリンだけで美容をすませむしろ老化を早めているのではと危惧しています。大きなお世話ですがコスパやタイパだけで豊かになるのは難しいんじゃないかな。
