診断されると今後どうすればよいかわからないものです。今は物忘れ外来で病名がつくと、しかるべきケアを受けるためにソーシャルワーカーさん、ケアマネさん、介護施設の紹介、包括支援センターでの手続と、順を追って進めていけるような仕組みができています。
ただ患者本人とその家族に対するメンタルケアまでは行き届かないことが殆どで、自力で相談できる相手を探すよりありません。
ネットを使えない家族だと、認知症の家族の会や介護カフェの存在にすら辿り着けず、本音を話せる相手も見つからないまま行き詰まり、無理心中や介護殺人に発展するケースが多々あります。
きれいごとに聞こえるかもしれませんが、認知症をはじめ、なんらかの介護生活がスタートするのは、それまでの自分の考えや行動を変える時期にきているということでもあります。
頑なに変化を拒むと、受け入れられるまで様々な試練がやってきます。
以前も書きましたが2つの言葉が言えるようになるまで「困る」できごとが繰り返しおきます。
わからないから教えて下さい
困っているから助けて下さい
たったこれだけです。
これが言えるようになると急に目の前がひらけて、それまでと違う景色が見えてきます。