のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

境界線が曖昧だった

17年ほど前に、実家に隣接するお宅のご主人から「境界線が曖昧だから再度調査したい」という申し出がありました。

 

もともとウチの土地を親族に売却し、その後現在の持ち主に転売されたものでした。

 

戦後すぐのどさくさで、今のような測量技術の正確さはなかったようです。

 

測量士さんを頼んでもう一度調査してもらって、間違いを訂正し正確な境界線に新しくフェンスを作りました。

 

先方は少しでも所有地が多く登記されていることを望んでいたようです。

 

これまでより我が家がほんの少し狭くなりましたが、正しい測量をしたので費用は折半しましょうと父が申し出ました。間違っていたのは誰のせいでもないからです。

 

こちらが言い出したのだから全額持ちますとか、やり取りがあったようですが双方納得する形での支払いをしました。

 

その後一家は少し離れた住宅地に新築の一軒家を購入しました。元の家は自営業の仕事道具置き場になりました。

 

それからしばらくして、ご主人が病気で寝たきりになりました。元の家にはご主人の兄弟が洗濯機や家財など、奥さんが1人で動かせないような荷物を縁側に持ち込んで嫌がらせまがいのことをするようになりました。

 

私の実家は両親共高齢のうえ母は要介護者なので、失火や犯罪が怖いのでどうにかしてほしいと奥さんに何度か訴え、片付けてくれたこともありましたがすぐに元に戻ってしまいます。

 

どうやらご主人のお父様が亡くなった際の相続の揉め事が禍根を残したようでした。

 

当然の権利だからと100%の主張をして争っても、気分の良い結果にならないようです。その時は少しの損に見えても、塩梅のいい落とし所を見つけられるとその後の調和を手に入れられるかもしれません。