年に数回の帰省で久しぶりに会う親の衰えに気づくかと思います。
忙しさにかまけて認めたくないことは見ないように聞かないようにしがちです。
しかしどう見てもおかしい、前はあんなにしっかりしていたのに、という異変に気づいたときに大騒ぎするのは控えましょう。
それが老いるということなのです。
検査すれば認知症と診断されるかもしれません。
私もそうでしたが、まるで自分だけが特別な不幸を味わっているかの如く焦りましたよ。
でも皆んななにかしらの経緯を辿って老いていくんです。
ちょっと一呼吸いれて冷静になるのは難しくても感情的じゃない受け止め方をしましょう。
もし親と同居しているきょうだいがいるなら、どんな対応をしているかさりげなく訊ねてみてください。
彼らなりの覚悟や決断もあるはずです。
意見が違っても責めたり批判したりしないでください。
たまに帰省してきた身内にあれこれいわれるのは不本意ですし、とうにわかっていることなんですから。
まずは日ごろ親のお世話をしてくれていることに感謝とねぎらいを。
困っていることがあるなら素直に相談できる空気を出しているか。
言葉だけじゃなく形あるものでお礼する、費用の負担を申し出るのもいいですね。
お任せするならあまり口出しするのは好ましくありません。
それがこの先の介護生活〜看取りを経たあとの関係性をこじらせる原因になりかねません。はっきりいうと相続で揉めます。
自分が介護のキーパーソンではない場合。どんな立ち位置で振る舞えばよいか。
キーパーソンがいいにくそうなことはなにか(金銭問題や排泄のお世話が多いかと思います)
先回りして察してあげるのは難しいですが、いいやすい雰囲気づくりぐらいならできそうですよね。