のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

無知で済まされない差別の現実

知る必要のないこと 

ほんの10数年前まで大阪に住んでおり転居のたびにそのエリアは安全かさりげなく調べたものです。知らずに暮らしてなにかあればそれこそ自己責任になりますからね。というのも最初にお世話になった不動産屋さんが「〇〇地区はアウトですわ」とわりと正直に教えてくれたからです。東日本出身の私にはあまりなじみのない特殊な地域が点在しており表向き差別はやめましょうなどと謳っていますが日常生活を穏便に送りたければ避けたほうが無難かもしれません。

 

そこは大和川沿いの特殊地域にほど近く道いっぽん挟むと雰囲気がガラリと変わる印象でした。窃盗団が出たとかで夜は出歩かんほうがええでと釘をさされ昼間と違う世界があることは容易に想像できました。深入りしませんでしたが就職や結婚で差別される人々がいるという人権映画や書籍でしか知らない世界が存在し読み書きできないマンション掃除の女性が精一杯の注意書きを貼り紙していたことで社会の見方が変わりました。

 

不動産屋さんの紹介でほぼ問題のない地区に暮らせることになりましたが近所のスーパーの店員さんの殺人事件(上司がお金の無心をして断られ殺害し東京都内で身柄確保された)とか、同じマンション内に指名手配犯が住んでいて私の部屋のベランダに避難梯子で上層階から逃げてきて取り押さえられたとか駐車場の車からカーオーディオだけ盗られたなどなかなかスリリングでした。

 

これらは都会ならどこでもあるかもしれませんが安全はお金を出して買うものだという現実を知りました。当時、表札(部屋の番号札)の横に銀色のシールをなにかの目印に貼られるという奇妙なことが多発し私の部屋にも貼られて気持ち悪くなり匿名性の高い場所で暮らす心細さを味わいました。

 

過去の被差別部落がきれいな公園や建売り住宅に造成されている地域もあり知る必要のないことではありますが、住む場所によってなんらかの影響は少なからずあるようです。