のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

介護特番をまにうけないように

美談に誘導されてはいけない

むかしまだ家にテレビがあったころ介護特番をみていたら要介護5で寝たきり、ほぼ意思の疎通のとれない姑の介護をする家族を特集していました。60過ぎの夫婦で姑は90代だったと思います(夫側の母)

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お嫁さんはかいがいしく在宅介護しもうそろそろ限界が近いし施設への入所も検討したいとの意向でした。しかしご主人は「お母さんはあなたの介護に満足しているし入所なんてかわいそうだ」みたいな異論を唱えます(あなたの母親じゃないんですか⁇というつっこみはさておき)

 

ふだん意思の疎通がほぼとれないお姑さんにカメラが寄り「お母さん、誰に最期までみてほしい⁇」とご主人に質問させます。すると「〇〇さん(お嫁さんの名前)」とようやく聞き取れる声でいいます。(無理にいわせたんじゃないか、別撮りじゃないかとの疑惑がむくむく湧いてきました)

 

その言葉でお嫁さんは涙ぐみ「やっぱり私じゃなきゃダメなんだ」みたいな感慨に打ち震えるという結末でしたが白々しさだけが残りましたね。えっ、私が冷たいですって⁇そうかもしれませんね。その絵を撮るまで誘導し美談をこしらえるというまさに感動ポルノ。本気にする人がいても誰も責任とらない(笑)

 

どうかケアラー(介護者)の皆さんはご自身を優先することに罪悪感を持たないでいただきたい。確かに変わってもらえない部分もあるでしょう。でもあなたが倒れたらどうするんですか。周囲の賞賛とか無責任な評価に自分を預けないでくださいね。介護の先の看取り、葬儀〜からの相続とゴールはまだまだ先なんですから。10年間遠距離介護した私からのささやかなアドバイスです。