実家がピアノ教室をやっているので常にクラシックの生音が聴こえる環境で生活してきましたが、音楽に造詣が深いなどということはあるはずもなく(笑)粛々と大家さん業にコミットしております。
そんな私が教室のリフォームと新品のグランドピアノを購入するにあたって、あまりな無知ではまずかろうと、小さな演奏会に足を運ぶようになりました。
あるとき、某企業さんの福利厚生の一環としての演奏会がサントリーホールで行われました。
観客は企業の家族やOBなど殆ど関係者だったと思います。たまたまチケットが手に入ったので、30年ぶりに‼︎サントリーホールへ出掛けました。
実は学生時代合唱団に所属していて、ここができてすぐ東洋一の音楽ホールといううたい文句でオープンしたとき、ドイツレクイエムだったかを歌ったのでした。
その日は東京芸大の四年生の学生さん達で、ピアノ・クラリネット・ファゴットのユニットでした。
馴染みのあるクラシック数曲と、ここ最近の曲だったと思います。
管楽器の澄んだ音色が言葉にできないほど美しくて気づくと涙ぐんでいました。
あれれ⁈
上手く言い表せないのですが、胸の奥に響くような音でした。心が澄んでいくとでもいうのかしら。
数曲の演奏ですっかり虜になった私は、その後も芸大の公開卒業試験やユニットの活動を聴きに行きました。
すっかりファンですね。
これまで馴染みの薄かった管楽器の魅力に気づけたこと、そういう機会を与えられたことに感謝しかありません。
世の中はまだまだ知らないことばかりです。