漢方薬の名前にもなっている「逍遥」(しょうよう)という言葉を知ったのは三國志でした。
気の向くままぶらぶら歩く、散策する、のような感じで使います。
春の庭を逍遥する。とか。
私が悩まされている機能性ディスペプシアという、特に原因の特定のできないみぞおちのつかえや胃の痛みに、1日6000歩あるくよう鍼灸ドクターにアドバイスされ継続しています。
この飽きっぽい私が1年ぐらい続けているのですから自分でも感心します(笑)
同じ症状で苦しんでいる漫画家さんが鍼灸院でのやり取りを漫画にしていて、私と同じようにいわれたそうです。
それも「目的を持った散歩ではなく、気の向くままぶらぶらするように」と。
まさに「逍遥」
あ、これのことなんだ‼︎
知っていた言葉だったのにはじめて腑に落ちた瞬間でした。
そこから歩くために歩くのをやめ、そのときの「気」がどこへ向かうか自分を頼りに歩くことにしました。
その時間をわざわざ捻出するのも面倒なのですが、歩数確保のためではなく、自分の気の向かう先に従う感じですね。
けっこう様々な発見や新鮮な驚きがあります。
近所なのに知らない風景、お店、路傍の花。
効率的に動くことだけ最優先にしているとけして出会えない景色です。
だからどうなんだ⁇じゃなくて、そこでなにを感じてどう思うかですね。
そうやって心が動いているときはみぞおちのつかえも、長年悩まされている肩甲骨周りの痛みも不思議と忘れているものなのです。
逍遥の効果は計り知れないのでした。