以前、5年半ほどかかった身内の相続で遺された長屋が住宅兼店舗のステキなカフェに生まれ変わっていました。
生涯単身でお子さんのいなかった方の相続事務は非常に困難で、書類の上では理屈通りにやれそうですが個々の感情が絡み合ってなかなか厄介でした。
無駄に時間を浪費しているあいだに相続人が亡くなり、そのお子さんが代襲相続することになったものの絶縁状態で連絡が取れないなどややこしさを極めました。
遺産分割が終了するまで5年半、その後遺された不動産が利活用されるまでさらに時間がかかりました。
たまたま義姉の知り合いの不動産屋さんがあいだに入ってくれて、ちょうど希望している方を紹介されニコイチの長屋が分筆されカフェ併設の住宅に生まれ変わっていました。
出来上がった物件だけみてもわからない様々な経緯を思い出し、土地も亡くなった方も喜んでいるようで私も嬉しくなりました。
兵庫県伊丹市の176号線から少し入ったその場所は、カラオケもできる近所のシニアご用達のお店になって最善の形で再生できたと思っています。
今回、久しぶりに訪ねてみてほんの数年前まで大阪と宮城のダブル遠距離介護をしていた時期が懐かしくなりました。
いま同じことをやれといわれてもできません。
やはりものごとの起こるタイミングに間違いはないのだろうと勝手に思っています。