介護は感情労働
実家でテレビを見ていると母が「あ、この人知ってる〜」といいます。知ってるわけないんですけどね。そこでいちいち反論したり間違いを正そうとするのは時間の無駄です。本人のなかでは知ってることになってるのですから。
ほかにも洗面所用の小さなヒーターを3台も出してきて放置し父に注意されると「私は出してない」出してないことになっているし直近の記憶がないのが認知症ですからうまくつき合わなければなりません。しかしわかっていても疲れるんですよね。
自分のなかではしっかりしていた当時の母のつもりで対応していますからね、おかしな言動・行動はこちらが不安になるのです。でも不安なまま接していると母もソワソワします。それでどうにも噛み合わず嫌な気持ちばかりが残ります。
病気として受け入れるしかないのですがそこが難しいのです。だから家庭のみの密室介護は極力避けて、ケアマネさんやヘルパーさんやご近所さんなどあいだに入ってもらえる人にクッションになってもらい笑い飛ばせる環境が必要です。コロナ禍では難しいところもありますよね。小さな場所でも吐き出せるスペースを確保しましょう。ノートに書き殴るだけでもいいですよ。