実家に風をとおしましょう
絶好の行楽日和がつづいていますが親の家の片付けにもぴったりの季節です。暑くもない寒くもない冷暖房なしで衣替えや不要品の仕分けができるまたとないチャンス。緊急事態宣言も解除されようやくお出かけできる‼︎とうきうきしている人も多いと思いますが快適な旅行シーズン=お片づけシーズンなんですね。
かくいう私もゴミ屋敷片付けに何年も時間を費やし旅行のベストシーズンを味わうことなく遠距離介護をしていました。いつも行楽地の楽しそうなニュースを見ては羨ましかったものです。数年前分家の叔母といっしょに和箪笥2竿以上の和服を処分したときはいっきに部屋の澱みが消えたのを覚えています。
母が認知症で自分のものが管理できなくなり足の踏み場もない魔窟化した実家の片付けは賽の河原で石積みしているような状況でした。8LDKのゴミ屋敷から出しても出しても出てくる大型ゴミとの闘いは私を疲弊させ体調までおかしくなりました。
片付けには適した気候があります。世の中の人が楽しんでいるときになぜ自分ばかりが新幹線でかよってこんなことをしなければならないのか、こうなるまで知らん顔をきめていた父にも呆れ果て行き場のない日々をすごしていました。しかしあの時やったからこその今があるわけで、そのご実家はリフォームし車椅子の母を在宅介護できるバリアフリー住宅に生まれ変わりました。