介護の恩送り
認知症の母の介護で片道400kmを10年かよったわけですが多くの人の手を借りて最期までお世話ができました。先に父が老々介護の疲れから突然死したためいっきにこれまでの生活が崩れ、急遽母を施設入所させながらの葬儀〜法事〜相続事務で心身がおかしくなりました。
煩雑な手続きに翻弄されそれぞれの窓口に事情を説明、問い合わせするだけで時間がすぎていく日々。ようやく不動産登記の移転がすんだところ施設から母の容態が急変したと連絡があり父とのおわかれから1年たたず母も見送ることになったのです。
そこからまた葬儀〜法事〜相続事務のリピート。つい数ヶ月まえにやったことをなぞるように手続きしていきました。そうでなくても400km離れてるんですから大変です。数年たち機能性ディスペプシア(胃腸障害)もよくなりなにかやれそうなことにチャレンジしようと薬学部と歯学部の患者役ボランティアに応募して今に至ります。
自分ばかりが大変だった気でいますが多くの人が私のために時間も労力もさいてくれたおかげで暮らせています。有り余る感謝の気持ちはこれから社会にでる若い人をお手伝いすることで恩送りできるはずです。