自分のルーツ
高度経済成長期に都会へでてきた人々がすでに高齢者になっています。右肩上がりの時代にがんばって働いて経済にもかなり寄与してくれた世代です。家庭を築きほとんどが家を買って子どもを社会に送り出し豊かさも享受したのではないかな。
親は他界し帰れるふるさともなく親類とも疎遠になっている人も多いのでは。そもそも介護は地元に残ったきょうだいがしてくれて葬儀や相続も丸投げだったかもしれません。関係性がうまくいっているならいいけれどどうでしょうか。
都会には先祖代々の共同体というものがほぼありません。自由を謳歌したあとの老後の正解がないのです。お墓の購入なんてやめといたほうがいいと思いますよ。管理費を払い続けられますか。運営元が破綻する可能性もあります。形だけの弔いの管理を任される遺族も負担じゃないかな。うちの菩提寺の本堂には檀家さん全員の位牌が安置されている↓
地方と都会の意識は確実に違っていて、特に田舎は地域で故人を見送り同じ檀家寺院に眠り住職とも生前のおはしをしながら偲ぶことが可能です。葬儀のときだけ呼ばれて読経をあげるのとは仕組みが違うんですね。故人が心の中で生き続けられる別の方法をさぐってみてもよいかもしれません。都会の分譲墓地は不足しているうえ高額です。よくチラシにのっている値段は信じないほうがいいですよ。
仏壇がなければこれも検討しなければいけないし仏具代、戒名代、葬儀代、回忌法要代いくら用意すればいいか不安になりますよね。その前に介護費用を用意できるのか。終活はそこをクリアにしておくと遺された人が助かります。