のぞみのデュアルライフ(2拠点暮らしと養生方法)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ 

東京芸大モーニングコンサート

f:id:nozosan-net:20161006154354j:plain東京芸大と聞くととても敷居の高い、芸術の最高学府というイメージがあると思います。坂本龍一さんや葉加瀬太郎さんら有名ミュージシャンや、高村光雲氏や薮内佐斗司さんら彫刻家さんなど様々なジャンルの芸術家を輩出しています。

 

上野の森は芸術の森という高尚なイメージがあり、トーハク(東京国立博物館)が好きでよく行くわりには、その奥にある芸大まで足を運んだことはありませんでした。

 

芸大生の演奏を一般の人も聞けるということだけは知っていました。しかし、なかなか日程調整が難しい。ううむ・・・行ってみたい!だって私はピアノ教室の大家さんだもの。生徒さんの募集は別に頑張らなくてもいい。どんな音楽教育をするのかも、運営会社さんのメソッドがある。だから私がなにかをしなければならない、というのはない。

 

でも習い事の一つとして選んで戴いて、私のところへ通う生徒さんや保護者さんに私なりになにかをしたいという気持ちがあって、それがなんなのか掴みかねていますが、取り敢えずはお教室や駐車場の環境整備となんらかのフィードバックではないかなと思っています。

 

習い事はそこへ行ってなにができるのか、どんな楽しいことがあるのか、通っているからこその特別感など様々なことが求められています。(大家さんが楽しい、人柄が透けてみえる、私の背景が理解できる)私も常駐していないので保護者さんとLINEグループで会話させて戴いているのですが、リアルでも喋っている保護者さんが、私は仙台市内に住んでいて、しょっちゅう親の様子を見にきている人認定だったことを初めて知りました。伝わってなかったのですね(笑)

 

さてフィードバックしたい私は芸大モーニングコンサートに行くことにしました。ほぼ毎月木曜日の午前中に、芸大構内の奏楽堂ホールで演奏会があります。一応電話でチケットの予約をして(当日券でもほぼ取れますが、万が一の場合もあるので)会場へ向かいました。

 

いつも不忍口からトーハクまでだらだら歩くのが好きなのですが、そこからさらに奥の芸術の森はちょっと距離があります。修学旅行生が道幅いっぱいに広がって歩いてるのをかき分けて、初めて芸大の中に入りました。

 

チケットを受け取り席を探して着席すると、ほどなく演奏会がスタートしました。皇室の方々のお席があることを初めて知りました。その日の曲目はハイドンのトランペット協奏曲とブラームスのピアノ協奏曲NO83でした。

 

その日女性のトランペット奏者さんを初めて見ました。初めて尽くしですね。カナリアイエローの素敵なドレスでした。そしてピアノ奏者さんは、配布されたパンフレットによると宮城県出身で県内の音楽科のある高校出身でした。ウィーンで幼少時生活されていたそうです。

 

芸大フィルハーモニアと各科から選ばれた優秀な学生さんとの演奏会で、平日の昼間から贅沢過ぎる時間を過ごせました。学生さん達はステージ慣れしていて、落ち着いた演奏とアンコール対応でした。音楽に造詣のない私の拙い感想は音がクリア、胸が震えるほど美しい旋律というところまでにとどめておきます。

 

帰りがけ、ピアノ奏者さんとお話させて戴くチャンスに恵まれ実家同士が近いことが判明しました。またまたびっくり!嬉しい!

 

そして芸大の学生食堂に入り若い学生さん達にまじってコロッケ、ロールキャベツ、チキンソテーのボリュームランチを食べました(若い頃はこのぐらい平気で食べてたんですね)周りはバイオリンケースなど持った芸大生で混雑していました。(オルフェウスの窓かしら)上野ははるか昔に田舎から上京した時に初めて降り立った駅で、まさに東京の玄関口という感覚でした。当時の新幹線は東京駅に直結していませんでした。なので帰省はいつもここが起点でした。地方出身者の方ならわかる感覚と思います。

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音楽のお蔭でなんだかとてもいい気分で、現役の若い学生さん達とじかにお話もできて、自分の若い頃にタイムスリップしたようなひとときでした。