のぞみのデュアルライフ(遠距離介護とゴミ屋敷問題)

不仲な親の介護と実家のゴミ屋敷化に悩む皆さんへ

あのときのお礼がしたい

2012年の海の日。宮城県の実家で父の姉妹たちだけを招いたささやかな法要が営まれました。母がまだなんとか対応できる状態だったので私は欠席しました。

 

皆んな高齢ですから読経と食事を済ませて日帰り解散となりました。

 

夕方、茶の間でうたた寝していた父が母の姿がないのに気づきました。

 

震災後から頻繁に徘徊を繰り返すようになっていて、その日もたそがれ時に自力で出て行ったようです。

 

緑内障で左目の視野が少し欠けている父は、薄暗くなってからの運転は控えていました。

 

しかし、そうもいってられず自分の探せる範囲で捜索しました。もちろん管轄の警察にも届出したうえでです。今回が初めてではないので、担当さんもすぐ理解して探してくれました。

 

真っ暗になっても発見できずもはやこれまでか、と思っていると、国道4号線付近で頭から流血した母を見つけた人から通報があったと連絡がきました。

 

父は急いで国道沿いのラーメン屋さんまで行き、車を停めさせてもらって救急車に同乗しましたが祝日の深夜に脳外科の当直医など見当たりません。

 

迂闊に受け入れてもあとあと訴訟問題にもなりかねませんしね。

 

救急隊員さんが必死に問い合わせてしてくれて、13箇所目で受け入れ機関が見つかりました。

 

脳の中身は異常なく傷口を縫っただけで済みましたが、後から聞いた私もゾクゾクする内容でした。

 

その後も道端でフラつく姿を道路工事の職人さんや、地元の介護者の会の仲間などに発見されなんとか命を繋いできましたが、夜中に流血しているところを通報してくれた人が誰なのかいまだわからずじまいです。

 

いずれも発見してくれた人はお礼をしようとすると「当たり前のことをしただけです」と名前を名乗ってくれません。

 

しかし私としてはきちんとお礼を述べたいといつも思っているのです。