先日、母の妹が亡くなり色々思い出すことがありました。
叔母は男の子3人に恵まれ実家の跡取りに1人を養子に出しました。
実家を継いだ弟夫妻に子供がいなかったのでちょうどいいだろうという安易な考えです。
昔は女の子しかいなければ婿養子をとって家と苗字を存続させるなども普通でした。
徳川家や伊達家のような旧家でなくともそのような風潮が普通にあります。
さて養子に出された子は大規模専業農家の跡取りとして様々なことを仕込まれます。
しかし母の弟夫婦と仕事のやり方で上手くいかず養子縁組を解消し元の苗字に戻りました。
もともと母の実家は跡取りがいなくて身体の弱かった母が養女にもらわれてきたのです。
しかし嫁いでしまったため母の弟が後継者になりました。
ところが弟夫婦に子供がいなかったので母の妹から養子をもらいました。
でもその子と折り合いが悪く出て行ってしまいました。
結局存続させようというのに無理があるのでは?
叔母の3人の男の子たちはそれぞれが外で所帯をもち誰も家を継いでいません。
今後どうするつもりなのか聞いてみると「貸そうと思ってる」といっていましたが地方の田舎の不便な場所で借り手が見つかるんでしょうか。
叔母は今ごろあちらの世界で母と再会しどんな会話をしているのかな。
自分たちが時代の価値観に翻弄されたこと、子供たちにもそれを強要してしまったこと。
話は尽きないことでしょう。
私もいずれお話の続きを聞かせてもらおうと思います。