若いと価値がわからない
帰省しているときもできるだけ10000歩ウォーキングするようにしてはいますが、車生活ゆえどうしてもそこまでの歩数になりません。幼少からよく知っているはずの地域もすこしずつ変化しておりむかしはなかった公園や遊歩道が貸し切り状態。わざわざ歩くためにでかけると慌ただしく暮らしていたら気づくことのない自然にであえます。



犬の散歩をしている人がいるぐらいの公園では山に自生する珍しい樹木が花を咲かせています。漢方薬の原料にもなる山茱萸(サンシュユ)やマンサクなど母が好きだったことを思い出します。こういう場面で記憶の引き出しがひらくんですね。同じ花を友達の家でみつけて少し色が違う品種もあるのだとわかりました。そして我が家では整地のため抜根してしまったトサミズキも咲いていました。

山に自生する花はとても地味でこちらからみつけに行かないと気づかないことがほとんどかもしれません。お花屋さんでも売ってませんしね。世間でもてはやされるのは栽培できる豪華なバラやユリや蘭など。それらはお金を払えば手に入るけれどお店で買えない山野草の美しさはまた格別です。母が好きだった理由も今ならわかりますが若いころの私にはそういう美意識がありませんでした。ようやく気づけて暮らしを楽しむ幅が広がったかな。